「信頼」と「品質」の20年 DRX® 20th Anniversary

DRX®は20周年を迎えました
DRX®シリーズは、
「患者様に、より品質の良いものを」
そんな医師の言葉が
きっかけで生まれました。

製薬会社が作る化粧品だからこそ、
きちんと効果を確認し
診療に役立つ商品でなければならない。
試作・試験を繰り返し、
はじめての商品が誕生してから20年。
共に歩み、支えてくださった
すべての皆さまに、 心から感謝を申し上げます。

これからもスキンサイエンスを探究し、
高品質と高機能の確かな化粧品を
目指していきます。

DRX®商品画像

Message 感謝のメッセージ

ロート製薬株式会社
取締役  チーフリサーチオフィサー(CRO)
末延 則子
平素よりロート製薬「DRX®」シリーズをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで、「DRX®」は2005年に誕生し20周年を迎えることができました。この記念すべき節目を迎えられましたのも、日頃よりご支援いただいている先生をはじめとする病院・クリニックの関係者様、そして患者様一人ひとりとの信頼関係の積み重ねがあってこそと深く感謝しております。
「DRX®」は、病院・クリニック専売化粧品として、肌トラブルを抱えた方々のご診療をされる先生方からのフィードバックに耳を傾けながら、患者様一人ひとりに合ったスキンケアを目指して参りました。そしてこの20年間で積み重ねた研究開発や現場からのフィードバックを通じて、患者様にとって本当に価値のある製品をお届けすることを使命として歩んできました。
これからも、さらなる「信頼、高品質、高機能、安心」の実現に挑戦してまいります。そして「DRX®」が先生方と患者様にとって信頼できるパートナーであり続けられるよう邁進してまいります。
これまで20年間のご支援に心より感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

Story DRX®開発秘話

DRX®の誕生ストーリー
~医師の声から生まれた病院・クリニック専売化粧品~
Episode 01
開発のきっかけは医師の声から
ロート製薬の医家向けのスキンケアは、1997年のメディシナリースキンケア「セバメド」からスタートしました。当時、皮膚科領域の営業活動チームが、病院・クリニックへのサンプリングや学会での展示活動を中心に取り組んでいました。使用していただいた先生方の評価は良く、敏感肌でも使えるということで少しずつ浸透していきました。ある時、訪問先の先生から「シミの治療にハイドロキノンの院内製剤を使っているけれど、安定性が悪くすぐに茶褐色になって刺激も出るので、もっと良いものを作ってもらえないか。」と相談を受けたことをきっかけに、ハイドロキノンに着目しました。「確かにハイドロキノンは効果が知られているものの、刺激や安定性の問題があり、安全で安定な製剤の実現は難しい。でも医療現場で必要とされているならば、何とかしたい」とハイドロキノンの製剤の実現を目指し、医家向け化粧品の新プロジェクトが発足しました。
1997年に発売「セバメド」
Episode 02
困難を乗り越えた挑戦の軌跡
ハイドロキノン製剤を開発するプロジェクトはスタートしたものの、刺激や安定性などの問題から製剤化は困難の連続でした。しかし製薬会社として、安定に流通できるハイドロキノン製剤ができれば、必ず患者さんに喜んでいただけると信じてあきらめませんでした。
製品開発担当者は当初、安全性向上を考え、それまで使用経験のある基剤を用いて何回も試作しました。しかし、これらではたちまち茶褐色になって一向に安定性が改善しませんでした。ちょうどその頃、同時並行でビタミンCの美容液を研究していたこともあり、安定性を悪くする要素を取り除いた基礎処方を数種類選び出しました。そしてこれらにハイドロキノンを入れて安定性の高い候補を一つ一つ絞り込んでいきました。幾度となく調製と比較を繰り返し、ついにこれまで困難とされていた常温で3年間安定なハイドロキノン配合美容液を開発することができたのです。
当時のHQブライトニング
(ハイドロキノン)
Episode 03
妥協なき安全性と有効性
へのこだわり
品質面では、とにかく「安定性だけではなく、皮膚への刺激が少なく、効果があるもの」を重視していました。安全性と有効性のバランスを追求するため、化粧品でありながら医薬品開発でも実施される臨床試験(多施設共同二重盲検試験)を実施。これこそロート製薬が作る化粧品だと考えました。試験が終了し、安全性と有効性において統計学的に有意な結果が出た時には、全社が喜びに沸きました。
Episode 04
病院・クリニック
専売化粧品ブランド
「DRX®」の誕生
こうしてセバメドに続き、新しい医科向けの化粧品ブランド「DRX®」が2005年に誕生しました。当時は完成した製品を販売する部門もなかったので、自ら手上げし、集まった4人のメンバーで大学病院やクリニックを回りました。先生方からは、どんな肌で、どんな症状に効果があるかなど、たくさんのアドバイスもいただきました。この営業経験から、その後の製品の改良や新たな開発の方向性の検討に繋がりました。その後、ハイドロキノン*1配合美容液だけでなく、日焼け止めや保湿剤、ビタミンC*2美容液、アゼライン酸*3配合クリーム、アイクリームなどが製品群に追加されました。
これからもDRX®は医療機関の皆様を通じて患者様の悩みに寄り添い、高品質と高機能な商品の開発に取り組んでいきます。
*1ハイドロキノン:製剤の抗酸化剤
*2ビタミンC:整肌保湿成分
*3アゼライン酸:整肌保湿成分
発売当時のDRX®シリーズ(2005年)

History 「DRX®」20年の歩み

2005年から発売開始したDRX®。
おかげさまで多くの先生方から
お取り扱いいただけるようになりました。
今回はDRX®が誕生してからの20年の歩みを
ご紹介いたします。

2005
「セバメド」に続く医科向けのスキンケア
として「DRX®」新登場。
ハイドロキノン配合美容液2品での
販売スタート。
2006
日焼け止め「UVプロテクター」新発売
2007
高圧乳化ワセリン製剤
「ADパーフェクトバリアボディミルク/
フェイスミルク」新発売
2008
ピュアビタミンC配合美容液
「VCコンセントレート15」新発売
2009
ロート製薬が目薬を発売して
100周年を迎える
2010
漢方生薬エキスを製造・販売する
天津ロート設立
2011
アゼライン酸配合クリーム
「AZAクリア」新発売
2012
ハイドロキノン配合クリーム
「HQダブルブライトE」新発売
2013
ロート製薬、再生医療に本格進出
2014
日焼け止めのノンケミカル処方、
強力紫外線カット力の2つのニーズに
お応えし「UVプロテクトミルクN」
「UVプロテクトミルクS」
としてリニューアル発売
2015
コラーゲンとエラスチンに着目した
「ECアイクリーム」新発売
2017
日本記念日協会の認定を受け、
6月10日はロートの日として制定
2021
新規再生医療技術を強化するため
オリンパスRMS株式会社
(現・インターステム株式会社)
の株式の取得
2024
アジア地域の更なる拡大を強化するため
シンガポール漢方薬製造販売企業
Eu Yan Sang International Ltd.
の株式を取得
2025
たっぷり使いたいという
ご要望にお応えし、
「ADパーフェクトバリア ボディミルク
ポンプタイプ(300mL)」新発売

Thoughts 開発者の想い

DRX®企画開発担当者の想い
~当時を振り返って~
DRX®企画開発担当者 副島義臣
―開発中に最も困難だったことは?

ハイドロキノンの安定性を保つことが難しく、処方設計に最も苦労しました。開発初期の頃は時間が経過するとすぐに変色してしまい、製剤担当者と何度も試作を繰り返しました。当時、ロート製薬が保有していたビタミンCの特許技術を応用してやっと安定性を確保できたときの喜びはひとしおでした。

―発売後の反応で、印象的だったことは?

ハイドロキノン配合美容液は化粧品では珍しい二重盲検試験を実施しましたが、試験の結果以上に「使いやすい」という評価をいただき、一層の自信を持つことができました。先生方からそのようなお声をいただいたときはこみ上げてくるものがありました。

―副島さんが思うモノづくりの神髄とは?

とにかく「あきらめないこと」ですね。大きな壁にぶち当たったり、失敗を繰り返したりしても、修正して再チャレンジする。それを繰り返す。自身を信じてやり遂げるいうことが大切だと考えています。

―今後DRX®はどういうブランドになりたいか?

病院・クリニック専売化粧品である以上、高い効果が求められる一方で、肌への刺激を抑えることが重要です。この相反する要素を、ロート製薬が大切にしている「NEVER SAY NEVER」のマインドで昇華してさらに高いレベルの製品を開発し、プロフェッショナルをうならせるようなブランドになりたいと思っています。

Future 未来

DRX®:医師の声から生まれた
「処方コスメ」が
できた背景とは
海野由利子Yuriko Umino美容·医療ジャーナリスト/ライター

2005年に発売された、ロート製薬の医療機関専売化粧品ブランド DRX®。私が初めて目にしたのは、学会の企業ブースだったと記憶しています。ロゴに記された「RX」で、取材で訪れたアメリカの処方薬局(看板にRxの文字があります)を思い出し、手に取った製品がハイドロキノン(HQ)を配合した美容液だったため、「これは医師が処方する塗り薬?化粧品?」と、しばし思考が混乱したのを覚えています。
当時の美容事情を振り返ると、医療ではレーザーやIPLが知られ始めていましたが、痛みやダウンタイムがあるために敬遠もされていました。痛みのない治療としてアメリカではHQの塗り薬が使われていて、日本でも一部の研究熱心な医師が自家製剤を試作していました。ただ、自家製剤は安定性が悪く変色しやすかったり、刺激性に課題があるとして、皮膚科学会でも議論されていました。そのような背景も知っていたので、DRX®のHQ配合美容液に驚き、医療機関専売の化粧品ということで二重に驚いたのです。
発売20年の節目という機会に、改めて開発に関わった方への取材が叶いました。やはりHQの不安定性と刺激性を克服するために様々な困難があったそうです。医師から求められたのは、化粧品カテゴリーなので「副作用がない」こと、そして「効果が認められる製品」。この要求に応えるため、大学病院の医師を中心に研究班が立ち上げられ、9の医療施設で臨床試験が実施されたそうです。化粧品では異例の医薬品レベルの開発プロセスで、8ヶ月にわたる試験では「統計学的に有意性がある」という客観的なデータが示され、ロート製薬の製剤技術によって常温未開封で3年間の品質保持を実現しました。かつて医師が治療に使おうと試行錯誤していたHQを、私たちは化粧品として使えるようになったのです。困難なチャレンジを「ロート製薬が化粧品を作る意義」という共通認識で関係者の方々は乗り越えたとも聞きました。今までにない製品というものは一丸になれるチームワークや誇りから生まれるのだと、取材を通じて感じました。

医療機関に直接足を運ぶことで、より良い治療、ケアに貢献できる仕組みがある

実際に医療機関の反響はどうか、営業担当の方にもお話をお聴きしましたが、DRX®では医師や看護師からの問い合わせに対しては、可能な限り直接訪問して話を伺うそうです。メールやオンライン面談でのやり取りが主流となった今でも訪問を続ける理由は、DRX®を使用する患者さんの症状や経過、医療機関での対応の仕方などが個々で異なるために、細やかな情報を得ることが欠かせないからだそうです。
患者さんが安心して治療を継続できるよう、治療効果はもちろんQOLの向上にもつなげられたらと、常に考えているといいます。医療現場から寄せられる相談や製品に対するフィードバックは社内で共有され、新たな提案や製品開発のヒントに繋がっているとのこと。DRX®の営業とは製品の販売にとどまらず、より良い治療やケアをサポートする「医療チームの一員」のようだと感じました。

DRX®は「処方コスメ」の先駆けとなった貴重なブランド

美容と医療分野のジャーナリストとして30年以上にわたり取材を続けてきましたが、DRX®は日本皮膚科学会や日本美容皮膚科学会などの専門学会で、高圧乳化ワセリンの保湿効果やアゼライン酸クリームの活用法など、研究成果を発信しています。
そのため医師や看護師の認知度は高く、ロート製薬は治療を補助する取り組みを行う製薬会社という確固たる地位を築き上げたのでしょう。医師とロート製薬で作り上げたDRX®は「処方コスメ」の先駆けとなった貴重なブランドと言えるのではないでしょうか。

※医療機関専売の化粧品のこと

ロートプレミアムオンライン
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なりました。
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